五葷(ごくん)
ベジタリアンでも摂らない野菜があります。
五葷(ごくん)とは大地の悪い気を吸収して育つため、人間の本来持っている気を傷つけてしまう特殊な野菜のことでらっきょう・にら・ニンニク・アサツキ・ネギのことです。
これらの野菜は臭いや成分がきつくて、陰性の気が強いのが特徴です。
昔から中国に伝わる自然哲学に、この地球上に存在する万物は金、木、水、火、土の5つの要素でできているという「五行(ごぎょう)」という考え方があります。
また人間の身体では「五臓(ごぞう)」が「五行」に対応しています。
「五行」に対応する五つの野菜を「五葷(ごくん)」といい五臓や精神的にも負担をかけてしまいます。
《五葷…五臓…五徳…五行…五戒の関係》
・らっきょう…脾臓…信…土…盗
らっきょうを摂り過ぎると慾がつよくなり、脾臓を痛めます。
・にら…肝臓…仁…木…殺
にらを摂り過ぎると落ち着きがなくなり、肝臓を傷めます。
・ニンニク…心臓…礼…火…淫
ニンニクを摂り過ぎると気ままになりやすく、心臓を傷めます。
・アサツキ…肺臓…義…金…酒
アサツキを摂り過ぎると怒りっぽくなり、肺臓を傷めます。
・ネギ…腎臓…智…水…妄
ネギを摂り過ぎると落ち込みやすくなり、腎臓を傷めます。
「五戒」とは仏教において在家の信者が守るべき5つの戒めのことで、地獄に堕ちないためのルール。
死ぬまでに五戒を守ることが出来れば、また人間に生まれることができるといわれています。
「五行」で大切なのは「五徳」
「五徳」とは人が生まれながらにして持つ人・義・礼・智・信という徳質にあり、「五葷」は「五徳」をさまたげてしまい、気と心を不安定にしてストレスを与えてしまいます。
ベジタリアンでなくても、摂り過ぎには注意をしましょう。
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